家具職人で脱サラしたい、40歳から家具職人になれるか?リタイア後の65歳から工房を持ちたい、など、第二の人生を家具作りで過ごしたいという方、特に男性のメッセージが多いです。
2016/12/27 11:50配信分
今日は読者様の質問の回答ということで脱サラして独立するときに困ったことについて質問がありましたので恥晒しではありますが記載しますね。
質問
若くして独立されていますが、資金や取引先等はどうしましたか?誰かの援助を受けて脱サラをしたのでしょうか?
僕は40代ですが脱サラして自分で事業を起こしたいのですがお金も仕事の獲得も不安があります。失敗したり悩んだ体験を教えてください
という内容です。回答は
最初の脱サラ
〇実情〇
仕事辞めて修行で無収入なのに
一人暮らしだったので家賃のために
土日祝日に朝から晩までアルバイトした。
〇反省〇
貯金しておけば
作業に集中できたのではないかと思います。
予想外の独立
〇実情〇
会社に所属していて倒産によるリストラ
何とか会社を立て直すことに必死で
自分の独立の準備や勉強もしていないまま
無収入で無貯金で独立
〇反省〇
立て直すことだけではなく
万が一のリスクも考えて独立の勉強を
しておくべきだった
貯金もしておくべきだった。
(若かりし頃に住宅販売の仕事をしているときに
人の借金を肩代わりしていたので
そのお金の返済で貯金できなかった)
といったことで
そもそも計画を立てていなく、行き当たりばったりだったということが様々な失敗を呼んだと思いますが今となれば乗り越えたので笑い話に出来ます。
しかし渦中の時は明日の食べ物がない!という状況でして精神的にも追い詰められていましたね…。
さらっと書きましたが人を信用してお金を貸して返ってきてないしその肩代わりの返済もあるのに、返してくれるだろう…もし返ってこなければ人生の勉強代だ。とりあえずお金の為だけに働くと後悔するしやりたいことやりながら返していこう…将来どうなるかわからない自分の夢に進んだというおバカな経緯もあり(笑)
だから私は優等生ではないとひたすら言っているのです。
お金がないというのは本当に精神をむしばみまともな思考回路になれません。
※経験者にしかわからないことです
普通に生きていたら普通にやりたいことに進み、普通に修行をして、普通に独立してという流れができるので、私の場合は手本ではないんですよね。
で、質問にある事の回答ですが独立して資金的なものも取引先も何にもありませんでした。とりあえず食べていくことから始まり、いつかは復活すると思いながら他に仕事をしてブログを書き綴っていたら、いつの日からかブログで仕事依頼が来るようになりいまだにずっとブログから仕事を頂いています。
独立して苦労するのは質問者さんのいうように
資金繰りと仕事の獲得
なので、やとわれ時のように、作れと言われるものを日当でいただくといった計画が立てれず受けた仕事の利益の確保も考え単純に、それが2日分の日当しかない場合に仕上げに5日かかると赤字です。でもその赤字を請求するところはなく自分がタダ働きをするということになります。
そして営業しなくても仕事がどんどん入ってくるのであれば作ることに専念できますが、営業をしないと仕事がない場合にはそちらの仕事も必要だし、経費の計算も必要。
ということで私の場合はとにかく数年は行き当たりばったりで何でも仕事をしました。農業のこともしたしネットショップの代行とか結果出版にもつながってはいますが、出来ること、求められることとにかく背伸びしてでもやってきました。それは食べることに必死だったから・・・
人の借金を抱えるほど馬鹿な私は独立しても、人に仕事のお金を請求することができない大馬鹿野郎な時期もありました。依頼されてホームページ作ったのはいいけどいざ、お金を頂けなかったり強く言えなかったりタダ働きみたいなことをたくさんしました^^;
反省、後悔、自己嫌悪、その繰り返しで何度も何度もくじけましたが、気持ちの中で自分の目標はぶれていないのが幸いでした。目標があったから乗り越えました。
そんな私が言えるのはやはり独立するにはビジョンやある程度の余剰資金は必要ってことですね。あとは、
誰と仕事をするか。
これはとても大事です。仕事内容が云々というより誰とするかって重要。私は良い人と仕事ができるようになり道が開けました。
行き当たりばったりで乗り越えてきた私がその時までに出会っていたらもっとよかったなという
独立当初はきっと見向きもしなかったし、必要性とかもわからなかったと思います。きっと、目次を読んでも関係ないことだと…。しかし、、、先日読んでみると『強みと情熱を活かす』ということを自然にやっていたのですよね。
たとえば、本当は家具作りがしたいけどもそれでは今は食べていけないからネットショップの代行をしよう(この時の強み)でも、いつかは家具の仕事をする(情熱)具体的にどんなことを仕事にする?(強みと情熱を活かす)ということ。
それはがむしゃらだったので気が付きませんでしたが、この本にはそういうことが書いてあり自分の強みと情熱を活かして仕事をするにはどういう考え方で計画すればよいのか?などのビジョンを立てることができます。
これから独立をしたい方はまだ意味が分からないかもですが読むとスッキリしますし、すでに独立をしている人にはとても腑に落ちやすい内容になっています。難しそうな言葉、外国人だし関係なさそう、という拒否反応は損です(笑)←昔の私はそうだった
独立当初、こういった書籍がなかったし。読むゆとりもなかったので最初は我流でしたが今振り返ってもやっぱり独立するからには様々な勉強や実践が必要だと思います。
だからもっと早く出会っていれば…もっと答えが早く出せたのでは?と思っています。
ここで『あなたが我流でできたから自分もできる』と思うかもしれませんが私は独立後このままではいけないと勉強しました。本当に無計画で遠回りしたので。結局は我流には限界がありました。
私の姪っ子が私と同じことをしようとしたら、そんな無謀で無計画なこと絶対に辞めておきなさい、と注意するので、ここには書ききれていない心理的な葛藤が沢山あったのだなというニュアンスが伝わればと思います。
1週間わかめ味噌汁だけという日もあったので^^;
通常、食べないと精神も思考がおかしくなるしそれに負けずに精神を強く維持するには『情熱』がないと出来きれないと思います。
その注げる情熱は何か?
その情熱の方向性は間違えていないか?
というヒントが得られます。
私のように失敗や葛藤、遠回りにはお気を付けください。(あと、お人好しも注意ですよ…情熱を注ぐ方向を間違えると大変です…)
趣味ではなく仕事、ですから。
編集後記
介護生活に入りゆっくり見つめ直す時間ができあと気に客観視したのですが、私は馬鹿だと心底思います。なぜこんなに判断を間違えるのか?変な生き方になるのも自分のせい、決して良いお手本ではありません。
人に助言できる立場でもありません…。本当に恥ずかしい。
まっとうにまっすぐ進めばちゃんとたどり着く道でも、自分の判断能力が欠如しているせいでごちゃごちゃ遠回りしてリセットしてまたやり直してっと繰り返して結局さほど進んでいない。反面教師としてください