家具職人メールマガジンのバックナンバー

家具職人として独立してからはネット集客でお仕事を受注しておりますが、嫌な取引をしないと決めております…。基本的には木工所時代に理不尽だと憤りを感じたことの繰り返しはしないこと。

2017/01/31 18:00配信分

2017年が1か月経過しましたね。年始に目標を立てた方は進捗はどうでしょうか???1月も終わり、建築業界は繁忙期です。オーダー家具製作の見積もり依頼もご新規で増えているのですが、この時期は信頼関係で私に依頼云々というよりは基本的に納期がないもので作れるところを数打っている感じです。

ということは、

・作る木工所が無いからあわてて探している
・とにかく納期を間に合わせたい
・他社に断られた案件

といったことでランダムに木工所に問い合わせ相見積もりとか結構あります。そういう場合、たいてい決まりません。

予算がない・納期がない・信頼関係がない

こういう状況で仕事が欲しくて受注してもいざ納品後に支払いをしてくれないということを知人も結構経験しているので、計算上では利益が出そうでも私は受けないようにしています。

もちろん本当に困っていて、よい案件もあるのですが自分はそこまでのリスクを負うキャパがないのでせっかく頂いたご依頼も受けれないこともあります。

足るを知る

といいますかやっぱり仕事をやっつけ感でやって判断が鈍り失敗したりして相手先や多方面に迷惑かけれないので…はい私のキャパ不足です。

先日も、

家具ではないけど建築関係の仕事をしている知人が知人の紹介で受けた仕事で相手先とは初めてだったけどいざ工事が完了したらお金くれなくて資金繰りに本当に苦労しました。

といってたし。これ12月のこと。昔の話ではなく今でもこういうこと結構あるんですよね。こういう話を聞くと嫌味ではなく切実に、会社員で日当もらえる仕事のほうが余計な心配がなくてありがたいな…と考えたりすることもあります。

ただ独立の道を進んだ自分は振り返らず、先行く社長たちの失敗談を素直に聞いて、気を付けるようにしています。

※独立したての時はいろんな仕事で未回収とかタダ働きとか結構失敗しましたが…自分の失敗や人の指導のおかげさまで私の今のお仕事関係はとても良い取引先に恵まれ心底心底、ストレスなくしております。

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編集後記

大きな現場で作る木工所が納期ギリギリまで決まってないなんてことは基本的にありません。安く落札してどこも断られているとか、依頼していた木工所でトラブルがあったとか他の製作で納期が間に合わないとか。

それを引き受けたとして、無理して急いだ挙げ句に図面変更になっている伝達が無く作り直しとか、作っている途中で仕様変更とか入金の流れが悪いとか色々重なることが不思議と多く…しかもそういった悪態について下請けだからと当たり前のように横行するということもあり、って書いているとイライラしてくるので自分はこういう仕事をしないっということで締めくくります。

今は世代が変わったのか意識が変わったのかお互いのことを思う仕事の取引形態になってきているように思いますがどうでしょうか?少なくとも私の場合、良いお客様とお仕事ができています。