私は家具職人になりたいと思ってから恩師や先輩などから教えていただいたことが多く(直接ではなくほぼ盗み見ですが…)感謝の気持ちはずっと持っています。しかしながらそうでない人もいるわけで…
家具職人復活前のメルマガバックナンバーです。
2014/05/24 17:40配信分
今日はトラックで県外に出ていましたが、途中で流れた曲から…過去の記憶についてのお話です。
渡辺美里さんってご存じですか?
若い方は名前だけでは知らないかも…
有名な曲では
- MyRevolution
- 10years
などがあるのですが、聴いた瞬間に、中学校の頃のことを思い出し(曲は小学校の頃にでたはずです。)社会人になってもカラオケで歌って
絶対に今の環境から変わってやる!
と誓って励まされていたことを思い出し思わず泣きそうになり
自分の人生に大きな励ましをくれた曲
だということに気付きました。もっと色んなアーティストの曲に励まされましたが全般的に王道でわかりやすいかなと思いセレクトしました。
※メールマガジンでも配信したのですが今でも聴いているという方が多くてメールをいただきびっくりしました!
もし、10代の頃に励まされた曲があれば一度聴き直してみてくださいなんというかすごく心が熱くなりますよ。お世話になった人の記憶とか戻ってきます。
もちろん過去を振り返る時に、栄光や輝かしいときを思い起こしずっと思い出を引きずって立ち止まっててはいけないんですけどね^^;
話は戻りまして、
そのあとに、家具職人になった時に師匠が言ってた言葉を思い出しました。
若いもんに色々教えてきたけどだんだん自分が技術が上がってきたら年老いていく自分のことを「単なるおっさん」扱いする奴が多いけどそれでも構わない
と。
師匠いわく18-20歳頃から始めたら35歳位になるともうベテランで一番調子のいい頃。その頃に自分はもう60手前で、老眼になるし、物忘れも出てくる。身体も自分が思うほど動かないことも出てくると。
その現状を見て「おっさん」という扱いになるということです。
修行の身の時にお世話になったことは忘れてしまうのですね。師匠はそれでいいといいますが(その時点や思考でも尊敬)
確かに当時の男性の職人たちはその師匠に対して直接は文句は言えないけど陰で、あのおっさんがどうのこうのとか◯◯さんではなく見下した感になっていました。
自分は、教えてもらった恩義は忘れてないし今まで家具にかぎらず人生で救われたり刺激を受けたり、励ましてくれた人は絶対に忘れないし、その方が年老いたとしても気持ちは変わらない。
だからテレビに出なくなった歌手が例え衰えていたりしたとしても記憶の中では支えられたことが鮮明に残っている。なんだか取り留めもない話になりましたが…
急に懐かしい曲に励まされ住宅販売の営業をしている時に口ばっかりの仕事で自分は人の望む家具を作り、人の記憶と形に残る仕事をしたいと職人の道に進んだ時の熱い思いをもう一度思い起こしました。
直接お客様とやりとりをして喜んでくれることを感じる仕事というのはほんとうに自分もやりがいがあります。職人の仕事を置いて、販売側に回った時に最初はすごく嫌でした。作ることだけをしていたかったです。
しかしネットで購入したお客様から職場の仲間が作った家具について、直接メールで感想をいただきそれだけで疲労が飛びましたし、今も、こうやってメールマガジンの配信をしててメールを下さる読者様のメッセージで私は元気が出ています。(今回の渡辺美里の件についても 笑)
編集後記
師匠の話を聞いたのは23-4歳の頃のこと、まだ自分が自分が自分が!と自分の技術を磨いて仕事に意欲を持ち、どちらかというと見えないなにかに負けたくない気持ちでいた頃だったので、師匠は懐が深いなあっと心底思いました。
あれから私も人に教える立場になって思うのですが、相手のことを思って色々助言するも伝わらないときってありますが今はわからなくても後から気づきを得ればいいかなあっという考えでいます。
うるさいおばさんと言われても問題ないと思えるようになりました。もちろんパワハラとか相手を傷つけることをしていないかとかはとてもとても考え思い悩みますが、教えたことで文句を言われても嫌われてもいいかなって。
歌手の話になりますが、ネットで、劣化とか老けたとかの意見を見たりするときに、自分も老けていて劣化している、また、彼氏や彼女がいたり結婚している人もいるのに自分の好きな芸能人の結婚は許せないとかファンやめるとか相手に文句を言うとか…
すごく矛盾しているなあと感じることもありますが、憧れの象徴だから仕方ないのかな…。とにかく自分は人にしていただいたこととか言われたことの良いこと悪いことを未来への糧にして励んでいきたいと思います。
職人でも営業でも士業でも講師でも作家でも仕事の内容に関係なく、目立っても影でもお客様に喜んでもらえる仕事だからこそ成り立っているんだと、色々失って気づきました。
“家具職人の恩師を「単なるおっさん」扱いする中堅職人の話” への1件のフィードバック