扉付きの収納家具をユニバーサルデザインにするには?

今社会福祉施設の玄関収納の下足箱の製作を手伝っています。デイサービスやステイ型の施設の家具製作をすることがあり福祉住環境コーディネーター検定で勉強したことや介護生活で実際に思うことなどを答え合わせしながら製作しています。

きっと、経験していなかったら預かった図面そのまま疑問も持たずに製作し、スルーしていたこともありますがやっぱり福祉家具って幼児家具と同様、法令に基づく基準があるのは当然ですが、利便性を考えてすごく気に掛けないといけないこともどこまで反映させるかも大事だなあっと考えます

ユニバーサルデザインは年齢や障がいの有無などにかかわらず、最初からできる限り多くの人が利用可能であるようにデザインされたもので、ノースカロライナ州立大学(米)のロナルド・メイス氏によって提唱された7つの原則があります。

  • 原則1:誰にでも公平に使用できること
  • 原則2:使う上での自由度が高いこと
  • 原則3:簡単で直感的に分かる使用方法となっていること
  • 原則4:必要な情報がすぐ理解できること
  • 原則5:うっかりエラーや危険につながらないデザインであること
  • 原則6:無理な姿勢や強い力なしで楽に使用できること
  • 原則7:接近して使えるような寸法・空間となっていること

フムフム…やはり、簡単で直感的にわかる使用方法になっていること、大事ですよね、これ今回の扉では直感的にはわからないのでシールを張った方がいいという私の考えは合っていると考えます。無理な姿勢や強い力無しで楽に使える事に関してはプッシュラッチなので適していますね。

改めて7原則を見ると、自分が直接お客様から相談を受けて提案する際に心がけているのは仕事や責務だからだけではなく、自分自身が注意散漫だったり作業効率重視だったりせっかちだったり、心配性だったりするのでそのサポートをする役割としての家具というのが頭の中にあるから浮かびやすいのだと思いました。